備前市教育委員会が主催する、同市で起業、移住を考えている人や、
備前の食や文化に興味がある人を対象に授業を行う新事業、
「備前_暮らしカレッジ」の授業で使用する教材のデザインを担当した。
「自分らしさ」について考え、言葉にしていくというキャリア形成の授業の中で
参加者に楽しく取り組んでもらうため、「お弁当すごろく」というものを考えた。
お弁当すごろくは何人かのグループになってすごろくをしてもらい、
止まったマスに書かれている内容について答えるとお弁当のおかずが手に入るというゲーム。
マスにはそれぞれ幼少期から現在までの、自分の経験について答える質問が書かれており、
おかずの裏にはそのときに答えた内容などをメモしてもらう。
おかずをお弁当箱の中に詰めるという行為をすることで、「自分」を構成する様々な経験、
要素を書き出し、整理することができる。そしてすごろくを終えたあと、
「自分らしさ」の詰まったお弁当を見返すことで今まで自分でも意識していなかったような
思いや考えなどに気づいてもらいたい、というねらいでこのすごろくを提案した。
また、備前＿暮らしカレッジは人と食とのつながりをテーマにしていることもあり、
食と結びつけた教材にすることで備前の名産品なども学べるような内容としている。
実際に授業の中で使ってもらったときには、参加者のみなさんが楽しく
取り組んでくれていたのが嬉しかった。
キャリア形成の授業以外にも、企業の新入社員研修や、学校のオリエンテーションなどにも
使えるコミュニケーションツールになったのではないかと思う。

公式ホームページ
Facebook

• Creative Direction：作元大輔｜cifaka,inc.｜
• Graphic Design：惣田美和子｜cifaka,inc.｜ , 砂田幸代｜cifaka,inc.｜